全統一労働組合ってなあに?

■どこにあるの? どんなことしてるの?

 全統一労働組合の事務所は、東京メトロ湯島駅6番出口を出て右に2ブロック進み、角を右に曲がり1ブロック目の角のビルの2階にあります。

 この事務所には、朝から夜遅くまで、さまざまな職種の組合員、労働者が顔を出し、さまざまな活動が自主的に行われています。事務所には専従のスタッフがいて、外国人労働者も含め、あらゆる人たちからの労働相談に応じています。
職場のイジメに関する悩み、仕事による身体の不調、初めての組合づくり、そして解雇、賃金問題、倒産、リストラ、セクハラなどをはじめとして人生相談に至るまで、様々な生活に関わる相談が毎日とびこんできます。

 全統一労働組合は1970年に結成された個人加盟の労働組合です。臨時・パート・派遣など職種や身分に関わらず誰でも加入できます。一人一人の組合員が互いの違いを尊重し合い、助け合いながら、倒産やリストラさえも人生の「チャンス!」だと、なにごとにもポジティブに向き合って元気にがんばっている組合です。
私たちは、多くの仲間達と連帯して全国的なネットワークを作り、すべての労働者の直面する様々な問題の解決にあたっています。

■どんな労働組合なの?

 全統一労働組合は、日本の労働組合の長い闘いの教訓から、企業単位の労働組合の弱点を学び、個人加盟の単一労働組合として1970年に結成され、全国の労働組合との連帯やNGO・NPOとのネットワークを深めながら活動を続けています。

 全統一労働組合の規約には以下のように書かれています。
「組合は労働者の権利を確立し、生活と労働条件の向上をめざし、さらに平和と民主主義のために努力し、労働者にとって明るく住み良い社会の建設をめざして活動します。
組合は『一人は皆のために、皆は一人のため』を合言葉にして、互いに異なる環境に育ち、異なる文化や価値観を持っていることを理解し合う関係の中で、生き生きとした活動を繰り広げます。
全統一労働組合はこのような考え方のもとで、未組織労働者を組織し、組合を拡大強化し、全国的な労働組合運動の活性化に貢献し、組合の諸目的を達成するよう努力します。」

■どうやって会社と交渉するの?

 前に述べたように、全統一労働組合は個人加盟の労働組合であり、使用者(経営者)との労使関係は全統一労働組合とその会社で発生します。つまり交渉なども全統一労働組合とその会社の使用者で行う、という形になります。

ですから、たとえ、ある会社で組合員がたった一人でもいたならば、使用者は全統一労働組合と交渉しなければならないのです。
これに対し、通常の企業別の労働組合では、組合員数が少ないと労使交渉で大きな力を発揮するのはなかなか困難です。

とりわけ、中小零細企業では従業員数自体少ないので、たとえ大多数が労働組合に加入したとしても、その力には限界があるといってもいいでしょう。

 全統一労働組合は、まさにそういった中小零細企業の労働者のための労働組合として、44年間、活動を続けてきたのです。